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石の上にも三年 ― 心 眼 ―  1988年10月12日

  

1. 真心の表現           P.1/6
2. 村八分             P.2/6
3. 何を言われても         P.3/6
4. 無言の行            P.4/6
5. 土用の行            P.5/6
6.「正しい」 = 実行         P.6/6

5.土用の行       P.5/6

それで、そのうちに土用の行になって、今度は、目を明いて拝めってことになった。


目を明いて拝めって言われても、何も見えない。


目をつぶると私はいろいろ見えて、霊示が出る。霊感が生まれながらにありますから。だから、そこで霊感のお使いもしてたんです。


ところが、そうやっておせっかいしたばっかりに、もうあんたは霊感のお使いじゃないよ。


あんたは因縁で言わされてるんだから、神様のお使いはもう降りなさいって、神様のお使いまで降ろされちゃったんです。そのくらい自分は惨めな存在に追い込まれたの。


でも人間って、どうしても感情の動物ですから、何回そういうこと繰り返しても、
絶えずそのたびに人間的な感情が出てくるんですよね。


それで目を明いて拝みなさいって言われて、また感情が出てきちゃったの。


目をつぶって拝めば、とてもいろんな物が見えてきて、霊感でこうでっていろいろ見えるんだけれども、目を明いたら何も見えないじゃないの。


私いつまで意地悪されてるのかしら、もうやんなっちゃうなあって、やっぱり思うんですよね。そのたった四カ月くらいの修行が、もうホント10年やったような気持ちになっちゃいますよ、毎日だから。


それで、その土用の行になったんです。


土用の行っていうのは、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経って、1時間拝むんですよ。20分ずつじゃないの。


その拝むのは、こういう冷房も何もきかせないですよ。全部障子閉めきっちゃって、扇風機もかけないんです。タオルを敷いてね、それで行に入るんですよ。


というのは、汗だくだくだから、タオル敷かないと畳をビショビショにしちゃうんです。みんな自分たちでタオル持ってくるんですよ。


そして、私もタオルの上に座って、行をしました。それで、私はいつまでこんなこと言われてんだろうなと思ってるうちは情けないかったけれども、


ああそうか、心眼ってのがあるんだ。目を明いても見えるとこまで、ホントはいくはずなんだな。


目を明いて拝めということは、これはいいきっかけなんだな。神様が、おまえは目を明いても見えるとこまで行くぞと、


目を明いて拝めということを、この品川支部の人たちに言わせて、私に心眼をくれるための行が出たんだな。


そういうふうに考え方を変えていったらね、自分の立場が非常に情けない立場にならなくなったの。


むしろ、もう勇み足になった。もう、よし!と、明日からやるんだ。絶対目を明いて拝んで、必ず見えるとこまで行くんだ。


そこまで私は修行してみよう、そうだそうだと思ったら、今度目を明いて拝むことが楽しくなったの。


それで翌日行って、もうカッと目を開いてね、真ん中にお曼荼羅があるんです。お曼荼羅の一点をジーッと見つめて、


私は絶対瞬きもしないよって自分に言ってきかせて、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経と、真剣に拝みました。


3日目に見えましたね。3日目にお曼荼羅の両脇に、こう、森が見えてくる。目を明いてですよ。それで、森のところに七つの滝が、こう落ちてるんですよね。


ウワー!と思ったら、パッと消えちゃうんだけど、ウッ、すごいなと思って、それが楽しみになりましてね。


それでまた、一心不乱に南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、真剣に一点カッと見つめて拝んでたら、またこう見えだすんですよね。


でももう、アッとも思わないで、なお一層に南無妙法蓮華経、拝んでたら、今度はそこへ、滝がこう見えてきたと思ったら、


その滝のところから冷たい風がサーッと吹いてくるんですよ。滝の風ですからね、冷たい、なんとも言えない、この暑い部屋の中で、私はもうホントに涼しいんですから。


それで南無妙法蓮華経、終わってから、我に返って自分を見たらね、汗一滴かいてないんです。周りはみんなビショビショですよ。


こういう不思議があるんですよ。


あとで医者にこの話をしたら、汗出す時に、汗が出ないってことは、かえって体のためによくない、
なんのかんのって、医学的には言ってましたけどね。


その場合の状態の、私が汗かかないっていうことは、結局医学とは関係ないんだろうと思うんです。
それで私は、もううれしくって、明日もまた行だっていうと楽しくてね。


それで一生懸命になって、また目をカッと開いて、南無妙法蓮華経、拝んでたら、


今度は天井裏から、夏、7月ですよ。こう、粉雪がパラパラパラパラ、冬景色ですよ。粉雪が天井から落っこちてくる。


だから土用の最中に皆さん汗かいて行してるのに、私は汗かかないで行ができたの。


そういう奇跡があるんですよ。この世には人智では計り知れないことがある。そこまで真剣に取り組めばね。


あなた方は、まだそこまで真剣に取り組んでないでしょう。だからどうかそこまで真剣に取り組んでみてください。

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