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鎮 魂 1989年3月29日

鎮魂
  1. 頭でいろいろ考えなくなることが、まず大事        P.1/2
  2. 肉体というものの感覚がなくなって、ただ意識の世界へ   P.2/2

1.頭でいろいろ考えなくなることが、まず大事   P.1/2

今、鎮魂を皆さんなされて、どうですか?
何も考えないで、完全なる鎮魂に入れたなと思う方、手をあげてみてください。
どうですか?…

 今日はすごく気持ちがいい。

ほかの人たちは?

 なんかこう、いろいろ頭に入ってきました。

そちらは?

 なんか、やっぱりいろいろ頭に入ってくる。

それじゃまだだめなんですよ。


…そうですね、頭へいろいろ入ってきたときにはね、腹式呼吸の方に心を持ってくる。そうすると頭でいろいろ考えてたのが消えていく。
腹式呼吸を教わってるでしょ。


頭でいろんなこと考えてたんじゃ、何もならないですよ。それをね、アッそうだと思って、お腹の方に意識を持ってくる。


だから何も考えないような、まず姿勢を作ること。


とにかく今日の鎮魂、もう二度と今日っていう日はないんですよね。


そしたら、やっぱり鎮魂も、こう言っちゃ失礼だけど、遊びが半分っていうのは、そうじゃないんだろうけどね。


人間っていうのは毎日の生活にどうしてもとらわれてるでしょ。


これを私は、毎日の生活そのものが、私たちの実りじゃないんだと教えてるんだけれども、


どうしても目先にちらついてるものが生活なんですよね。だからその生活がどうしても目から切り離せないの。


そうするとその中へどんどんどんどん入っていってしまうんですよね。


だからこういうところへ、家の中で考えてきた人間関係とか、物質のあらゆる問題を引きずりながら来て、


鎮魂やるにもそれを頭の中に浮かべながらやってたんじゃ、完全なる鎮魂とは言えない。


あらたに、今日は鎮魂。
これから精神統一して、宇宙と、要するに神様と、自分の分け御霊の気とが、一つになる時間を作れる大事な時間なんだなということを、まずここに入る時に思うことですよ。


この時は二度とない、そんな大事な時なんですから、そのくらいの姿勢を身につけること。


そりゃ人間生活してるから、家庭の中のこと、いろんなことがありますよね。


だけどここへ一歩踏み込んだら、これから鎮魂やるんだなと、あそこへ一歩踏み込んだら、もうそれは一切頭から切り離す。これも修行ですよね。


そして、じゃあどうしたら切り離せるかっていうと、この部屋の入口からでいいから、お腹の方へ意識を持っていきなさい。


そのままここで座って腹式呼吸で、絶えずこの腹式呼吸のほうの意識を強くすれば、頭の方でいろんなこと考えなくなる。考えなくなることが、まず先決問題ですね。


家庭での雑事、いろんなことが頭の中にどんどん入ってきたら、グーッと遮二無二、腹式呼吸の方へ心を持っていくこと。


複式呼吸に気持ちを徹底的にどんどん持っていくと、そういうことは全部忘れてしまうから。


そして、ただ腹式呼吸一本やりに心を絞っていったときに、ただ真剣にそれに取り組んだときに、


今度はその腹式呼吸にとらわれないところの、無の時間ができるんですよね。これが宇宙の気と自分の気がひとつになる時間なんです。


こういう時間を設けなければ、せっかくやる鎮魂が何もならないですよ。


だからどうかね、そういう鎮魂を必ずおやりになるという気構えで、ここへ座ってください。


とにかく座る前に腹式呼吸で入ってきてください。


そして座っても腹式呼吸でね、いろんなことを考えないで、ジーッとお腹のほうにばかり意識を持っていってください。


そして精神統一に入ってください。


そうじゃないと、ホントにこの時間がもったいないです。


こんな時間をね、毎日じゃないけれども、週に一度でも持つってことはとても大事なんです。

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