本当の幸せ感 1988年12月4日

4.会員　前田さんお話　　　　　　P.4/6　

何でも話すことがね、また進歩なの。

もう開けっ放しで、裸のままで、見栄とかそういうもの、一切かなぐり捨てて、自分で感じたこと、これを話すことが大切なことなんだ。

今の管長の話がそういう心じゃない。結局皆さんとの心の触れ合いになってる。

前田さん、ちょっと立ってみて。こちら学者さんの奥様でね。

私、そこまで到達してないんですけど、今の過程で一生懸命努力しております。主人が、精神面は重大視してるんですけれども、とてもその点は、私も立派で偉いと思うんですけれども、神様をまだ信じていないんですね。

いろいろ読んで研究してるんですけど、目に見えない、その神の存在は絶対に、もういくら言ってもだめです。

私は最近、やっぱり世の中には目に見えないものの動きがあるっていうことは、もうだんだんとわかってきておりますけれど、だけど、そこまでまだ行ってないから…

一生懸命努力してみてくださいよ。

それは、やっぱり自分で体得しなくちゃ、わからないでしょう。

そうです。だから努力するんですよね。そうすると体験する。

いくら言ってもわからない人はわからないで、そのまま

でもね、亀田さん、傍からいくら言ってもだめって言うけども、傍で言っちゃだめなのよ。だけど、亀田さんの方が、そういう姿勢を作っていくと、自ずからわかる時が来る。

私もそう思って、逆らわないように、一生懸命なんとかやって、だんだんと気持ちが変わったきてくれないかなあと、いつも思ってるんですよ。

くれないかなあと、思ってたんじゃだめ。

だめ?……

そう思ってたんじゃ、それは自我。そう思っちゃだめよ。相手が変わらないかなと思ってるうちは、変わらないの。自分を変えてかなきゃ。

それを思っちゃうから、だめなんだ。自分を変えるんだ……

とにかく、己ってものの心が相手を変えようと思っちゃだめなんですよ。今、管長が言うように、前を見ても楽しい。自分が何を見ても楽しいに人間にならなくちゃ。

旦那さんもそういう所業を見て、楽しくならなくちゃ。

そうすると、旦那さんが今度はあなたにのまれちゃうから、あれって、今度は反省しますよ。それだけの人間にならないと。そうでしょ。言ってることわかりますか？

でもなかなか、それは遠い道のりだと思います。

理想としなさいよ。この世に生きる目的としなさい。それが人間の本当の目的なのよ。

この世に生きてる目的は、お金を残すことが目的じゃない。名誉が目的じゃない。ホントの目的はそれなんですよ。

わかりました。ありがとうございます。

精神面を重要視してるんですけど、私と同じなんです。神を信じてない。なんかこう……

神を信じないってことよりも、自分が生かされてるってことの尊さを知らないんじゃないかな。

この世の中にはね、何かものすごく、人智で計り知れない、すごい力っていうのかな、そういうものが、とにかく我々に及ぼしてるんだってことを、ご主人様、悟ればいいんだけども、

それにはあなたがそれをまず悟って、今この管長が、ここだなって思ったっていうお話してたでしょう。同じことを、あなたが繰り返せばいいんだよ。わかった？

ご主人だってそうなれますよ。あなたが、そこまでなれば。相手が変わんない、変わんないって思ってたんじゃだめなの。それ自我。

そうですね、それが絶えず心の中にあるからいけないんだと思います。

ほとんどの人がそうです。