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現象にとらわれない心 1992年5月8日

  
  1. 人間の身勝手さ         P.1/3
  2. 心、迷うことなく        P.2/3
  3. 本当の幸せは自分の中に     P.3/3

3.本当の幸せは自分の中に   P.3/3

あのね、これ私、そのかたに説明するには、お医者様の話をしましたよ。


そこに名医がいると、その名医にかかってもなかなか治らない。


たまたまやぶ医者だって言ってるところに行ったら、そこで治ったと。


そうすると、やぶ医者も名医になっちゃうんですよ。わかりますか?これ。


それで、ああ、あのお医者さん、人が何かいろいろ言うけれども、いい医者じゃない。すごく腕がいいわよって、


治してもらえば腕がよくなっちゃう、やぶ医者もね。


世間ではやぶ医者とあだ名がついてるのも、治ればいい医者になっちゃうんです。そのかたにとってはですよ。


そうすると次にまた、ほかの病気が起きる。


名医だから、前の病気治してもらったからっていうんで、飛んでいく。今度は治らない。


そうするとまた、気を、心を迷わすわけ。なんとなく今度は、あっちの医者行ってみようかな。また今度は、ほかの医者へ。


名医だったはずなんだから、ここで治らなくちゃならないはずなんです。でも治らないんですよ、いつになってもね。


そうすると、ほかへ行きたくなっちゃうんだね。それで、ほかへ行ったら、たまたま治った。


あら、ここはすばらしいわと、あそこでなかなか治らなかったけど、こっちに来たら治った。


あ、こっちのが、なおすばらしいんだ。こう思っちゃうわけだ。


おバカだね、人間ってのは。そうすると、その現象が果てしないんですよね。


そっち行って治ったから、あ、この先生すばらしいんだと思ってるうちに、また問題が、悩みが起きてくる。


そういう道をたどってたんじゃ、信仰の道がですよ。こっちの神様がいい。あっちの神様がいい。そっちの神様がいい。


そういう心で信仰してたんじゃ、いつになったって本当の幸せはつかめないんです。


本当の幸せってのはね、自分の中にあるんです。あなたがたの中にあるんですよ。


そのあなたがたの中にある幸せをつかむ、そういう魂を持っているにもかかわらず、その魂の発露を、皆さん、なさらないんですよ。


それで、他にばかり求めるんです。楽だから、そのほうが。


ホントに幸せ感を求めるものを持っていながら、その求めるものを持ってる心づかいっていうか、魂の発露っていうか、そういったものに、あなた方が没頭しないから、真剣に取り組まないから、


ということは、神様は言葉では言わないし、悪いことしても、なんとも文句言わないし、いいことしても褒めてくれない。


だから現象にとらわれるほうが楽なんですよ。そして現象にとらわれて、結局は宗教まわって歩ってるわけ。考えてみると憐れですよね。


だから当霊照会の門叩く人は、そういう信仰になってもらいたくないんです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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