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幼稚園の盆暮れのあいさつ 1991年2月16日

  

1.個人でのあいさつから母の会一同でと、役員会へ    P.1/3
2.実るまで、信念を貫く                P.2/3
3.鶴屋さん、あなたには負けました           P.3/3

2.実るまで、信念を貫く       P.2/3

そうして、まかされた以上は、私も責任がある。自分から、そう言って買って出たんですから、もうやむをえない。


それは確かに正しいことだから、買って出たんですよ私は。まちがってないから。


それで行くと、あんた役員でも何でもないのに、何、でしゃっばって出てきてんのよ。若いくせに。散々悪口言われましてね。


それで、その頃お菓子屋さんをしていましたから、その30人とのいうのが、その人の言いなりになる人達だから、皆、お菓子買いに来なくなっちゃったんです。どんどん売上減っていってしまうんですよね。


そうすると、主人におこられましてね。


「おまえ、つまんないことにでしゃばって、そんなことやってるから、うちは死活問題になってんだぞ」

「そんなもん、やめろ!何の得にもならないじゃないか。おまえのために、どんどん売上減ってんだよ」


でも私、主人に言いました。


これは決して悪いことじゃないんだし、実らせれば、皆さんが助かることなんだしね。ここで私降りたら、結局、なんにもならない。


悪いけど、絶対にうちを困らせないから、売上がどんなに減っても、あんたに苦労させない。


私、自分で考えるから、だからどうか、今日から私を一切、責めないでくださいって言ったんです。


だって、主人に責められるまでもなく、あっ今日も、あの人来ないなぁ、この人も来ないなって、自分自身が思ってるんですよ。


そんな私に、そういう言葉を主人から投げられた時には、それは辛いですよ。私にしてみればね。


普通なら、じゃあ、やめちゃおうかなと、思うと思います。


でも私、何とかしてこれを、貫かなくちゃいけないなと、悪いことじゃない、まちがったことじゃないんだもの。


どんなことがあっても、これは実らせなくちゃいけないと、私は自分に言って聞かせましてね。


いよいよ売上が減って、食べていくのに困るようなときには、何とか、工面しなくちゃいけないなと、そんなことも考えて、


とにかく、そこに100日の間に、何回も通いました。日数は忘れましたけど。行くと、怒鳴られてねぇ、その間は辛かったですよ。


売上はどんどん減っていっちゃう、主人からは責められる。お魚や野菜を買いに町を歩くと、白い目で見られたりね。


ホントに辛かったです。はっきり言って。そのことを今思い出しただけでも、涙が出てきますけどね。


ひとつのいいことを実らせるためにはね、ほんとに苦労が付きまとうんだなぁということを、実は、もうその時から私は体験しているんです。


それで、どういうふうにもっていったら、話がつくかなとか、いろいろ考えていると、夜も眠れない。


生理が長引いて、もう止まらなかったこともあったり、その道中っていうのは、そりゃ苦しかったです。

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