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とらわれてる = 自分でつかまえてる  1993年9月19日

  
  1. 世紀末 今こそ心みなおして      P.1/2
  2. 欲がからむと、実らない        P.2/2

2.欲がからむと、実らない        P.2/2

皆さん、ここへ来て集まって、本当に神様の五つの心を身につけようなっていう、純粋な気持ちでここに見えてますか。


今の悩み事、なんとか解決してもらいましょうと思って来てるんじゃないんですか。やっぱり欲なんですよ。


解決してもらいましょうっていう気持ちは、はっきり言って解決しないんです、欲だから。


欲がからんだら、物事はすべて絶対に実らない。


私は自分で何十年間の人生の中で経験したんですよ。欲しい欲しいと思ってるときは授からないんです。


その欲しいっていう心、脱却した時に授かったんです。もう何十年間の人生の間に、物質のことやら肉体のことやら、肉体だってそうでしょ。


もう30年前には、今死んでも不思議はないって医者に言われたんです。その私がこうやって三十何年生きてるの。


だからね、ここのとこなんですよ皆さん。なぜ生きてるのかっていうこと、まず考えた時に、自分の欲ってものを、私はその時に捨てました。


人間っていうのは、追いこまれた時に考えると、ホントの原点の心が生みだされてくるんです。呼び戻されるんですよね。


それで私は、どうせない命だったら、少しでも人のお役にたとう。そして世の中のお役にたとう。最後のページだけでも、死ぬ時に、ああこれでよかったんだなっていう、そういう死にざまを残して、最後だけでもきれいなページを残そうという考えになって、この仕事に入ったんです。


ですから、もう求めるものが違うんですよ。求めるものが絶えず人の幸せとか、世の中の幸せとか、絶えずそういうことばっかり考える私にさせていただくようになってから、不思議とあらゆるものが解決していくんです。


自分は人のことで、これを解決した、あれを解決したって考えてるから、自分のこと思ってる暇がないんです、はっきり言って。


私の家だって、あなた方と同じように、夫もいて子どもいて、一家をそなえてる、私の家ですよ。


それなのに、私は医者から「死」ということ言われて、その時点で目が覚めたの。その時点で、どうせ死ぬ命だったら、最後だけでもね、人間らしく生きようと思ったの。


人間らしく生きるってことは何だろうと思ったときに、やっぱり少しでも世の中のお役にたって死にたい。人のお役にたって死にたい。それが人間の本当の生き様なんだってことに、気がついたんですよ。


それで、真剣にその道を歩んで30年。あっという間ですよ。あれ、もうこんな歳になったのかしらって、今思います。


それでも、こうやって毎日毎日ね、昨日も随談会っていう会の顧問を私がやってるもんですから、前の月も、その前の月も行かなかったから、


昨日は霊照会がなくて、時間が空いてたから、お弟子さんに言葉をかけて、4人にね、それで行ってきました。


その前の日は取材でしょ。「21世紀を迎えるには」ということで、で、今日は霊照会でしょ。


霊照会は「先生、千口記念があります」って、はいわかりましたと。「先生、百口記念もあります」って、わかりましたと。


てことはね、私いつも皆さんに、これホントに、また先生、ああいうこと言ってると、思われるかもしれないけど、捨て身なんですよ、はっきり言って。


とにかく意識のある限りは、自分のその使命感を貫こうと思ったの。だから歳のことを考えてたらね、この歳でそんな無理したら、ああ長生きできないやとか、いろいろ考えるんでしょうけど、私、長生きとかね、今死ぬとか、そういうことは一切考えてないの。


ただただ少しでも世の中のお役にたって、この世を去ろうなっていうのが、私のひとつの道なんです。


だから、そんな道を歩もうとしているからね、疲れるから、じゃあ今日はやめとこうかと、人間だから私も考えるときもあります。確かに疲れますよ、肉体は。


昨日は私ね、あさってもあるんだしな、随談会は、まあちょっと、そんなに毎回行かなくてもいいようだから、


お弟子さんに任せて、先生の代わりで来ましたということで、そうしてもらおうかなとは考えたんです。


ですから前の晩に、お弟子さんにはそう言いました。それでいながら、どうしても行かなくちゃ気がすまないの。


なんだか、自分に与えられたものを、やったほうがね、気が楽になるんです。やったほうが体は楽になるんですよね。


だから体ってのは心の持ち方だと思います。毎日毎日、おお事したから疲れるんじゃないんですよ。心の持ち方ですよね。


だから、心ってことぐらい大事なことないんです。


その心が、今言うように、神様から教えられた五つの心ね。五つの心と、皆さんには教えるために言ってますけど、


自然に行ってる私の動作が、それにはまってますよ。決してとらわれてません。それで、全部こなさせていただいてるんです。


この前も39度の熱があっても行ってきました。それで翌日主人が「おまえ、医者に行ったほうがいい」って、


無理矢理、白鳥さんを呼んで、医者に連れて行ってもらって、薬もらってね。


そしてレントゲン取ったり、血液も取ったりして、いろいろ調べて、1週間経ったら結果が出ますからって。


それで私、もらってきた薬、たった1回きり飲まないんですよ。39度の熱がある人間が、それで熱が下がっちゃったの。


それで1週間経ったら結果を見に来いって言うから、行ったんですよ。


そしたら、レントゲン写真を出してきてね、ここに肺炎の影がありますよって言うの。それで、きっと皆、驚いちゃうんだね。


あ、そうですかって言ったの。でも今、私なんでもないですよって、こう言ったら、一瞬医者が黙っちゃいましたよ。


で、ああそうですかと、白血球はね、700から800が普通なんですって。それこそ1000あっても多いのに、1350あったんですよって、こう言うんですよ。それを2、3度繰り返し言ってましたよ。


たいがいそれで皆さん、もう呆気にとられて失望しちゃって、ああどうしたらいいんだろう。じゃ先生どうしたらいいんですかとなって、


ま、こういう薬を飲みなさい。ねえ、極端な話が、ちょっと入院しなさいって、いろいろと言うんだろうと思う、医者ってのは。


でも私は、1350あるって言われても、そうですか、何でもないですよって言ったら、黙っちゃいましたよ。


黙っちゃったあと、何て言ったかと思ったら、なんとね、それでは霊感で治ったんでしょってこう言ったの。


だから私が霊能者だってこと、どこかで知ったのかねえ。だから薬も何ももらわないで帰ってきました。


その後ずっと元気でこうやってね、もうあらゆる時間をこなしてます。


ねえ、皆さんまだ若いでしょう。この中で一番歳とってるのは私なんですよ。その私がね、毎日こなしてるんです。


それでもこうやって元気に生かさせていただいてるの。それは心の持ち方だと思うんですよ。


どうかね、まあ私をお手本にしちゃ、誠におこがましいんですけども、そういうお手本もあるんだから、


つまんないことでね、グジュグジュ悩んだり、体にしてもね、どこか何かちょっとあると、そこばっかりいたわったりね、


そういう心、捨てちゃって、五つの心を徹底的に、本来自分に持ってる心なんだから、五つの心を持ってるんですよ。


その五つの心を徹底的に使える人間に、自分をならしたらどうなんですか。


そうしたら、あなた方は、病気もなくなるし、お金もないこともなくなるし、子どもさんもいい子どもさんになるし、旦那さんもいい旦那さんになるし、奥さんもいい奥さんになるし、すべてこの世の中に苦労はなくなるんですよ。


だから皆さんね、苦労は自分で背負ってる、自分で作ってるんです、はっきり言うと。


苦労を追っかけまわしてるから、いつになっても苦労が逃げないのよ。追っかけてるんですもの、一生懸命。


この苦労があって困る、困る、困る、困るって追っかけまわしてるんだもの。苦労が逃げっこないじゃない。


どうして苦労を追っかけまわしてんだろうと、私は思うのね。皆さんの姿見てて、ああなんだかさびしいなと思いますよ。


現時点で、皆さんそれぞれ苦労を持ってるから、ここへ来てるんだろうと思うんですよね。その苦労の虜にならない人間になってくださいよ。


その苦労の虜になる前に、その五つの心を自分に徹底的に身につけてみようと、そっちへ気を切りかえてみたらどうですか。


それで今のいろいろな現象があるでしょう。うちの中に争いが絶えないとか、子どもがよくないとか、やれ、お金が足らないとか、やれ体が弱いとか、


そういうことに皆さんとらわれてるから、自分でつかまえてるから、いつになったってね、それは離れっこないじゃないですか。


結局、とらわれてるってことは、自分でつかまえてることなの。つかまえてるものは、離れっこないわね、これは。


それよりも、五つの心を徹底的に身につけようというほうに、サッと自分の心を切りかえてね、一切そういうことから脱却しなさいよ。


で、もう少し捨て身なったらどうですか皆さん。そうしたらね、あれ、なるほど先生が言ったように、変わったきちゃったなっていうことに、絶対になりますから。私が保証します。これ、自分でも体験してるから言うんですよ。


今日はご祈願祭で、神様に御祈願して、一生懸命、神様におすがりするのもいい、謙虚な気持ちでね。


私たちには何の力もない現状ですから、そうでしょ。だからおすがりすると同時に、神様からホントにいい子だ、いい子だと言っていただけるような自分を作ってください。


ま、そんな御教えですけども、皆さんが幸せになることに対して、私は申しあげてるんですから、がんばってください。頼みます。どうか、お願いいたしますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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