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真理はひとつ 1992年5月8日

  

前にお話したように、雨の日もありがたい。天気の日もありがたい。極端な話が台風もありがたい。


この心境がね、自ずから身についてくると、そうならないと、本当の幸せってものはないんじゃないですか。


絶えず現象にとらわれてたら、絶えず悩みでしょう。どんな時でも幸せ感を心から思える人間になって、それが本当の幸せなんです。


神様はこの世に不幸を与えていないんです。


だからあなた方が、どんな状態の時でも、心の底から幸せ感を、絶えずそういう考え方になれる魂の次元になれてこそ、本当の救いになるわけなんですよ。


そういう皆さんに私はなってほしいと思って、この霊照会の門を開けてるんですから、どうかね、迷わずに真剣に、あっちのこっちのと言ってないで、


いつも申し上げるように、富士山を登るのに一合目から十合目まである。


五合目ぐらいまで行くと、気を迷わしたくなる。ま、三合目ぐらいでも迷わす人もいる。もう二合目で迷う人もいる。


だけど、一番この人はよくやるなと思う人でも、だいたい六合目か七合目ぐらいになると、ちょっと迷ってくる。前にそういう人がいたんですよ。


たとえばね、霊感が出て、袴をはいて、男の人ですよ。そして神様のお使いしていたかた。


それで私のことを、


僕は、鶴田先生は日本一だと思っています。もう先生以外にはない。僕はこんなすばらしい先生の弟子になって、本当によかったなと思っています。


そう言ってたんです。


それが、ある日突然ね、高橋信次さんの本を読んだら、その本が私と同じことを教えてるんですよ。


真理はひとつですから、あっちにもこっちにもいっぱいあるんじゃないんです。真理はひとつなの。


だからどこでも教えることは、みんな同じなんです。魂が、心が、それになりきれるか、なりきれないか。その違いなんです、はっきり言って。


だからその方が、高橋信次さんの本を見て、あ、うちの先生も、こういうことは言ってるなと、
軽く受け流せたら立派なんです。


ところが人間ってのはね、ここで救われてると、中だるみっていうんですか。なんとなく他に心を移したくなるんですよ。愚かですね、人間って。


そうすると、そういう時に見る本が、私が話してることと同じことが書いてあっても、すばらしく見えちゃうんですよ。


そうすると、この先生の教えはすばらしいんだってなっちゃうわけですよ。それで今度は、ほかの人まで誘いかけるわけです。


そのかたは、私は鶴田先生で救われたんだから、ここから絶対どこへも行かないんだって言って断ったそうですけど。

そういうふうに、鶴田先生は日本一の先生だ。ぼくはもう絶対、鶴田先生のお弟子以外は考えられない。そう言った人間でさえ、


高橋信次さんの本を見たら、私が皆さんにお話することと同じことが書いてある。
真理はひとつなんですよ。ところがね、全然そのほうがすばらしく見えちゃうんですね。


それで、片方は冷静だから、先生がこういうことを言ってるじゃないって、受け流したらしいんですけど、ところがその方は、もうこれがものすごいんだと、もうよくてよくてしょうがないわけですね。


いろんな御守護をいただいてきて、人間てのはね、ひとつの倦怠感の時が必ずあるんですよ。そういう時に、同じことを教えられてるのに、他の方がよくなっちゃうんですね。


とにかく自分のとこより、よそのほうがとってもよく見える。そういう習性を、人間ってのは持ってるんですよ。


そういう時に、そういうものがサッと入っちゃうわけです。そうすると、迷える子羊になっちゃうんです。あわれですよね。


どうか皆さん、そういうことをよーく頭に置いて、神様は、真理は、ひとつっきりないんですよ。どこでもおんなじこと教えてるの。


だから私いつも言うでしょう。創価学会でも、15合目まで行けばご立派なんだと、どこの宗教でも15合目まで行けばご立派なんですよということを、言ってるじゃないですか。ここのところです。


だから、あっちがいいの、こっちがいいじゃないの。あなた方の中に本体はあるんです。その本体の復活を真剣に考えて、そして、


悩みも、雨の日も、天気の日も、台風の日もありがたい。すべてをありがたいと心の底から実感できるような、あなたがたの人間性になれてこそ、本当の幸せ感ってものをつかむことができるんです。


そういう心を養うために、私は何十年間のいろんな荒波をくぐってきてね、それをホントにつかませていただきましたから、


真剣にあなた方にもつかんでいただこうと思って、こうやって御教えもするし、実際に実行もしていただいてるわけです。


だからどうか、自分の開眼をすることがホントの信仰だということを頭に置いていただいて、これからも真剣に励んでいただきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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