自分を助けてくれるのは使命感 1994年2月16日

2.霊能力の出発点　　　　　　　　　2/4

今、私が皆さんの前でこれをお話させていただくのも、かつて私は、徹底的にこの鎮魂をしました。その時は私、鎮魂という名前では言っていませんでした。

というのは、今から30年前に天之御中主大神様がお下がりになってから、神道を中心としての教えをさせていただくようになりましたから。

自分が修行してるときは、あなた方と同じように非常に苦しみでね、とにかく夜も寝られない。
10日間一睡もしないってこともありました。睡眠薬飲んでも眠れないんですね。

それでもう、そういう状態になると、人の喋ってること聞いててもさっぱりわからなくなっちゃう。もうどうにかなっちゃう。要するに死ってことをしょっちゅう考えるようになりますね。

その時に私、前にもお話したと思いますけど、岡田式の腹式呼吸の本を読んだり、正座法を読んだり、とにかくそういう本を紐解いてね、そして精神統一してみたんです。

というのは、結局皆さんはそこまでまだいってないと思いますけど、私のその時の状態っていうのは、もうイライライライラしてて、精神がまるっきり安定しないんですよね。

今にも、なんていうのかな、駆け出してしまいたくなっちゃうような気持ちになって、それをずっとこらえてるっていうか、普通に静かにしてられないんです。

だから、どこかしょっちゅう、こう、足の方をカタカタ動かしてたり、いろんなことしなければ、気がどうにかなっちゃいそうな、そんな状態まで行きました。

それで実は岡田式の腹式呼吸、それから正座法、この両方を自分で本を買って、やってみました。その本を読むときでもイライラしてます。

だからそんな状態で、もう無我夢中でした。ほかに道がなくて、それをしてなかったら、その時点で私は自殺してたかもしれません。もう、ものすごく生きてることが辛かったんです。

それで、それをやることによって、だんだんと神経が落ち着いてきましてね。
そうですね、日数は忘れましたけど、とにかく毎日やったんです。

皆さんの状態っていうのは、あの私より苦しくないから、やってもやらなくてもいいような状態だから、余計に皆さんはやりずらいんですよね。

私の場合はもうやらなければ、気が狂って、どこか飛び出してね、もしかすると今頃この世にいないかもしれません。そこまで私、精神状態追い込まれたんですよ。

なんとか自分が立ち直りたいと思って精神統一してるときでも、しょっちゅう体が、神経が、イライライライラしてるわけです。

これはね、なってみないとわからない。たぶんうちへ来る方々の中にはそういう人はだいぶいると思うんですよね。

たとえば来てる方の息子さんとかでも、やれ、こういう霊が出るの、ああいう霊が見えるのって、怒鳴ったりしてるって言いますけど、

変な霊を見ることによって、今の状態が少しは慰められてるような心境かなって私は思ってるんですよ。

それはそのイライラしてる状態ってものを免れるためのひとつの、何て言うのかな、本人はそこまで考えてませんよ。

だけどそういう苦しいところを逃れるための、いろんなその原因ってものを見させていただいてる、それはやっぱりその苦しみから逃れるひとつの手だてだと思うんです。

そういう状態っていうの、よくわかるんです私は。

息子さんお連れになってね、夕べもこういうのが見えるの、ああいうのが見えるのって、一晩中寝ないで、先生、困ってるってことを訴えるたびに、私は自分で歩んできた道だからよくわかるんですよね。

結局、息子さんにしてみれば、そういう形で今の状態ってものを、まあ、慰めるって言葉とはちょっと違うかな。落ち着かせるためのひとつの手だてだと思うんです。

それで私は、精神統一と丹田呼吸を覚えて、真剣にそれに打ち込んでみたんです。

でもやってる道中っていうものは、もうイライラして今にもどっか飛び出していきたくなるような変な状態でいながらやってました。

でもそうですね、50日目くらいから、そのイライラがなくなりました。それと同時に、ホントに落ち着いた精神統一ができるようになりました。

あ、イライラがなくなったなと、ありがたいなと思いながら、それからの精神統一っていうのは今度本式ですよね。

それまでは半分気が狂ってるような状態でやってましたから、今度は静かな気持ちで精神統一ができましたから、それをズーっと続けました。

私、家中の戸を閉めて、明かりを消して、真っ暗な部屋でやったんです。

そしたらある日突然、ポツンと灯りが見えるんです。真っ暗な中に一点、一点の灯り。
あれっと思ったら消えちゃったんですよね。

それからまた真剣に精神統一やっておりましたら、その灯りがまた見えてきて、でもまだ真剣に統一してました。

そしたら、その灯りがだんだん広がってきて、今度は部屋中にね、パーッとその灯りが広がって、それで真っ暗な部屋がホントにこの電気をつけたような明るい部屋になっちゃったんですね。そんな体験したんです。

それからっていうものは、すごく心も落ち着きましてね。精神的にも非常に安定するようになりました。