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本当の幸せ感  1988年12月4日

  
  1. 本当の自分を高める -鎮魂-    P.1/6
  2. みんな不可能のない人間になれる、素晴らしいものを持っている  P.2/6
  3. 管長先生お話          P.3/6
  4. 会員 前田さんお話       P.4/6
  5. 会員 安田さんお話       P.5/6
  6. 人の幸せを願う時の心境     P.6/6

5.会員 安田さんお話      P.5/6

安田さん、あんたも懺悔しなさい。私が言った答え。私から教えられたこと、言いなさい。人間は恥かくことも大事なこと。


人間、長く生きていれば恥多しということがありますけど、そんなに長くいかないうちに、こんなに恥多い人生を送ってきてしまったのかと、つくづく思うのですが、まだ懺悔というところまでも行ってないんですけども。


私、非常に短気でして、でもこの頃は、抑えがきくようになったんです。以前はひどくて、カッとしますと自分の頭の毛が立つ感じがして、



ある程度までは耐えて、ホントに我慢しちゃうもんですから、いつかはそれが爆発しまして、もうだめだ、絶対許せないということばかりの人生を、今まで何十年とやってきてしまったんです。


そういうことで、ある日神霊主様からお電話いただきまして、もう会いたくないとかいうことを、ついに言ってしまいました。


で、それではいけないということで、私の今までの人生で、何が一番の欠点だったかと言われますと、まずそれが一番で、2もなく3もなくて、最後にその人を許せなくなってしまう、そこだったと思うんです。


その時に提婆達多のお話を教えていただきまして、その話を私も知ってはいるんですけれども、なかなか相手を悪いと思っても、自分が悪いってことに気がつきませんので、相手を責めることばっかりを心の中で思って、



提婆達多の話、知らない人もいるから、その内容を言いなさい。


提婆達多っていうのは、お釈迦様のライバルで、ちょっと間違ってたら申し訳ないです。お釈迦様の名声を非常に妬んで競争しまして、すごい神通力を身につけるんですね。


その神通力で、結局身を滅ぼすようなことになるんですけれども、ことごとくお釈迦様を邪魔しまして、いつのまにか提婆達多さんに人が集まったところが、ある日地震が来まして、その地割れの中に、提婆達多が入ってしまった。


その時に、お釈迦様が手を差しのべて、ことごとく自分を邪魔した人を救った。それで、その提婆達多は、ホントに心から反省して、お釈迦様の直弟子になって、お釈迦様を助けたっていうことなんです。


そういうふうに人の心をとかすのは、結局、愛情だということで、相手と同じ程度のレベルで、自分もムカッとするとか、カッとするとか、やっていたんでは、相手は絶対に変わらないし、相手と同じレベルで一生を送って、それで終わってしまうんだって言われまして、



私の何十年間、ああそうだったと思って、とにかく自分でもなんとか、この最大の欠点が、私に課せれらた、たぶんこの世に生まれたきた一番乗り越えなきゃいけないハードルだと思うんですけれども、どこまでできるかと言われましたら、今の私にはちょっと…


でも、これ行なのよ。


それほど私にとって、残酷なことないんですが、ただちょっと自信を持ちましたのが、会社に勤めてみまして、社長がとにかくお客様の間でもかなり評判の悪い方で、社員の中でも労働基準局に訴えるとかっていうような、かなり自分自身のことしか考えない方なんです。

でもこの頃、なんか気持ち悪いぐらい変わってきまして、この方、もしかして、なんか事故でも起こして、死ななければいいなというような、そんな変わり方があるんですけれども、

結局、自分の給料だけを上げて、社員のを抑える、要するに社員は無視してしまったんですが、それに対して敵対するんじゃなくて、あまりにも可哀想な人なんだねというような思いで、その社長を敵と思っていながらも、自分たちの仲間っていうか、人間として入れようっていう姿勢が作り始められた時に、

わりと勝気な方だから、表には出さないんだけれども、社長が変わってきたように思いまして、あ、これかもしれないと思ったんです。

思いつつも、まだまだ神霊主様のお話のように、そこまでいっておりませんけれども、これからもカッとすることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。いろいろと申し訳ありません。



その憤りが主観になると、カッカッカッカしちゃうんだね。絶えず客観的に自分ってものを置くことよ。


そうすると、どんな相手が憎らしく、自分に敵対行為をしたような人間に対してもね、その相手を客観的に見つめていくと、非常に冷静に相手を見られるのね。主観的に見つめるとカッカするけども。


今度は反対に向こうがね、自分のことに対してよく思わないんであれば、それは結構だからというくらいに、むしろ、向こうに委ねるような、そういう心情ができてくる。そうすると、相手が変わってくるんですよね。


悪い人間に対して、あの人は悪いんだ悪いんだって言ってりゃ、いつになっても変わんない。その悪い人間に、むしろ自分の方が委ねればいいんだよ。


これ今、管長が言う、神霊主様の言うこと、難しいんだよねって言うけど、でもそうすると、悪い人間は変わってくるから、絶対に。それがコツですよ。


それは愛情なんです、結局。すべてが愛情。相手が悪いって思う気持ちが愛情じゃないんです。


キリストの教えでもある、左の頬を叩かれたら、右の頬も叩かれなさいって、徹した愛情ね。そこまで愛情を持つと相手が変わってくるの。


だから、その心境ですべてを、世の中を見つめていくわけ。人間対人間、私対人間の中でも、絶えずそういうふうにね、自分ってものを主観的に置かないで、客観的に置いてね見つめてると、とってもゆとりがあって、絶えず心が平和、安らぐ。絶えず心の中が愛。


どうかそういうあなた方になってほしい。お願いいたします。

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