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本当の幸せ感  1988年12月4日

  
  1. 本当の自分を高める -鎮魂-    P.1/6
  2. みんな不可能のない人間になれる、素晴らしいものを持っている  P.2/6
  3. 管長先生お話          P.3/6
  4. 会員 前田さんお話       P.4/6
  5. 会員 安田さんお話       P.5/6
  6. 人の幸せを願う時の心境     P.6/6

2.みんな不可能のない人間になれる、素晴らしいものを持っている  P.2/6

この間、伊豆の北川温泉に行ってきました。その日、どしゃぶりの雨だったんですけど、もう素晴らしかったです。


それで、その前に管長に、私は旅行に行くといつも天気で素晴らしいよって言ってたらしいんですよね。


ところが、この間の北川温泉から帰ってきて、あのどしゃぶりで、とっても素晴らしかったと言ってたと。


あのね、私は無理にじゃなくて、ホントにどしゃぶりじゃなければ味わえないものを味わって素晴らしいなと思ったんです。そういうものに体験させられるんですね。


人間はどういう状態の中にも、ホントに素晴らしいものを持っていて、無理にじゃなく、自然にそこに心がスッと触れられる人間になれるの。これが魂が高まった人間の味わい。


だから皆さんに、魂が早く高まっていただければいいなっていうのは、そこのとこなんです。


私は無理にね、雨の日も雪の日もありがたいよって、言ってるんじゃないの。本当に雪じゃなければ、雨じゃなければ、味わえないような素晴らしさがある。そういう場面に直面させられるのよ。


だから皆さんの生活の中にもね、その味わいっていうものが、転がってるはずなんです。それが皆さんには、まだ見定める心ができてないの、はっきり言うと。だから年中苦しいことにばっかり頭がいってるの。


誰しもそれぞれが悩みを抱えてると思うんですよ。だけど、その悩みにとらわれない。これは自然にですよ、無理じゃないのよ。そういうとらわれない魂の次元ができてくるんです。これがね、素晴らしいんです。


そうすると苦しい事がなくなってくるわけでしょ。だから今度は、人の悩みの事にばっかり集中してくるようになってくるの。


あの人、今、ああでこうで大変だって言ってたけど、ああ今日は来てなかった。まったくしょうがないなあと。


人の事はどうでもいいじゃないかと言いたいとこなのに、どうしても気になるんだね。もう一息なのに、まったく何やってんだい、一体全体って。こういうふうな心になっちゃうわけですよ。


絶えず人の幸せばっかり考えてるの、私は。だから少し怠けてるのを見るとね、まったくしょうがないな、ここでもって気を許しちゃいけないのになと思ってね、それで真剣に考えちゃうわけ。


それはその人が幸せになってもらいたいと思うから、もう一息がんばれば、この道がつくんだがなって、私には何十年間の体験でわかってるんでね、それで注意するんですけれどね


やっぱり体験しないから、わからないから、そういうふうに怠けた姿勢になるんだろうと思うんだけど、


そうすると、私にしてみれば、その怒る気持ちはね、あの人が今、こういうふうになればいいなと思うことが、ホントに実ってくれればいいんだがなと、相手を思う気持ちで言ってるんですよね。


それをひとつも実る方向に自分の姿勢を作っていけてないなと思うから、イライラしてきてね、文句言いたくなっちゃうんですよね。


だからどうか皆さんね、どういう中でも人間の、たとえばですよ、私にしたって、あそこにいる新木さんね、両方とも、もうグタグタに体が傷ついてる人間なんですよ。


でも、あの人の顔を見てごらん。あんなににこやかな顔してるでしょう。苦しそうだって、情けないって顔してないでしょうが。どうですか。ここのとこですよ。


どんなに自分が辛い立場のところに置かれても、その辛さを感じないだけの魂の次元になれればいいの。これが素晴らしいんです。


そうするとね、いやでも今度は、自ずから環境が幸せの方になっていくんですよね。


それで、お金のことでもね、私もない時あったんですよ。3年間、一銭もお金が入らない時もあってね。


朝、目が覚めるとすぐ、天井に千円札が見える。天井眺めちゃ千円札が目の前チラついて、そんな時があったんですよ。


だけど結局ね、そういう中で、やっぱり幸せ感ってものが、どこにあるかってことは、物を追ってるうちはダメですね。


なんてのかな、物質や現象ね、こういうことにばっかりとらわれてるうちは、悩みは果てしないです。


そういう現象に一切とらわれないね、魂ができあがるようになるんですよ。雨の日も天気の日も雪の日もありがたいって、その心はね、わざと作ってる心じゃないんです。


本当にね、雨の日じゃないと味わえないようなことを体験させてもらえるんですよ。ホントに大自然はありがたい。神様ってありがたいですね。


その心境ができたときには、絶えずもう暖かく迎えられてるのね。で、その感覚を絶えず心に持たせていただいてるから、自ずから豊かになって、顔まで円満な顔になってくるんじゃないかしら。


私が、かつて一銭もお金がない時が3年間も続いたなんて顔に見えますか?見えないでしょ。


そういうわけで、今の私はそういう感覚をいただいてるから、皆さんもそういう感覚をいただける人間になっていただこうと思ってるから、


それで、それにはまずこの鎮魂をして、霊体を高めていけば、自ずからそういう心になっていく。とらわれない心になっていくんです。


そして、ま、三次元の世界はもう汚れてますよね、はっきり言って。そういう中で、たとえば汚れた人間に負けまいって思わなくも、負けない心ができてくるんです。


相手が悪いから、こんちきしょうと、そういう心ができてこない。むしろ、なんていったらいいかなあ。


悪い人間ってことがわかると、それをちゃんとのみ込んでね、その悪いものを悠々と迎えてね、お釈迦様と提婆達多の、あのお話じゃないけど、


相手が、なるほど私の方が悪かったって思うような姿勢まで、自分の我慢、これね、我慢っていうと無理があるけど、自然にそういう行動が取れるようになってくるんです。


その行動そのものが、もう神の姿でしょ。神様そうだもの。不可能がないですよ。不可能のない人間になれるんだ、皆さん。


それだけ素晴らしいものを持ってるんだから、少し頑張ってよ、頼みます。

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