Instagram

こころ terrace

鶴田先生の本等から抜粋したものです (投稿文の一部の説明のため、抜粋しています)

  1. グラマン戦闘機のこと        鶴田照子 著「死ぬのは怖くない」早稲田出版 より抜粋  P.1
  2. 天之御中主大神あめのみなかぬしのおおかみを祀れ」の啓示   鶴田照子 著「死ぬのは怖くない」早稲田出版 より抜粋  P.2

2.「天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)を祀れ」の啓示

そのうちに戸越の家も手狭になってきました。四畳半、六畳といった狭い部屋が全部で四部屋しかない小さな木造の家に、家族四人が住んでいたのですから、二、三十人が集まる集会所としては狭すぎました。やむなく、新宿区の中井というところへ引っ越しました。ここは広い部屋が三部屋あったので、集会のために使うスペースがありました。


嬉しかったことに、戸越にいたころの常連のメンバーが、中井に移ってからも相変わらず通ってくれたのでした。
「この人たちのためにも、私が一生懸命にならなくちゃ...」
そう決意を新たにし、自らの修行と人助けのための霊能力の発揮のために、いっそうの努力を重ねたのです。


そのころ、私は一つの不思議な体験をしました。明け方、まだ床の中で寝ているときでした。夢の中で、あたりが金色のもやのようなものに包まれるのを感じたのです。そして、そのもやのようなものが左右に開かれて、そこに
天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)」という力強い文字が浮かびあがったのです。


そのとき私は目を覚ましました。目覚めても、いま夢の中で見た「天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)」という文字は、はっきりと瞼に焼きついています。いったいこれはどういうことなのだろうか。天之御中主大神とは、どんな神様なのだろうか。そんなことを考えながら、またうとうととまどろんでいますと、今度は「天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)様を祀れ」という声が、はっきりと聞きとれました。


私はハッとして飛び起きました。そして思わず正座して手を合わせました。
「これこそ神様の声だ。神様は私に、祭壇に祀るべきご神体を教えてくださったのだ」
ありがたさに涙が出てきました。これで、私の歩むべき道は決まった。と思いました。天之御中主大神様を祀り、この神様を敬い、そのお力の一部を分け与えていただいて、悩める人たちを救う——-それしか私の生きる道はないのだ、とはっきり決意したのです。


私は、この日の夢のお告げを主人にも話し、自分の決意を伝えました。
「こうなった以上、もう他のことには目を向けないで、本腰でこの道をゆこうと思うの。あなたも協力して頂戴」
主人も快く承諾してくれたのでした。

今にして思いますと、私が進むべき道は、すべて神様によって定められていたような気がいたします。


啓示を受けてから一ヵ月程たったころ、突然、中井の家を手離さなくてはならなくなり、世田谷の松原に引っ越すことにしたのです。新居には三尺の床の間がありました。 天之御中主大神様を お祀りするにはピッタリの場所です。


中井の家には 天之御中主大神様をの祭壇を作る場所がなく、どうしようかと思い悩んでいたところでしたので、この引っ越しは、神様が祭壇を下さるために取り計らわれたように、私には思えたのです。


神様は必ず答えて下さる 思えば思うほど、不思議な気がします。
それまでの私は、仏教やキリスト教や神道にある程度深入りしたことはありました。そしてどの宗教からも
「あなたはこの道で大成する人だ、ぜひ励んでほしい」といったことを言われました。将来の幹部として活動を期待されていたようです。


でも私には、何かもうひとつしっくりこない部分がありました。と言うより、
「このままでも悪くないけど、何かもっと、自分にぴったりした生き方があるのではないかしら」と考え、悩んでいたとも言えます。心の救いという面で、私はたいそう欲張りだったのかもしれません。


それなのに、夢の中で「 天之御中主大神様を 祀れ」という啓示をいただいたとき、私はもう一も二もなく、「これだ」と思いました。そして、初めて、求めていたものを見つけられた歓びに、とめどなく涙を流したのでした。


天之御中主大神様は、日本のあらゆる神様の頂点に立っている、いわば総元締の神様です。八百万の神々は、すべてこの大神様から発祥していると言われております。いわば、絶対神であり、宇宙神であります。


このことは、後になって調べてわかったことで、当時の私は、 天之御中主大神という名称さえ知りませんでした。その私が、夢の中ではっきりとその名を見たのです。不思議といえば不思議です。


いちどこうと決めたら、めったなことではギブアップしないのが私です。新しく名づけた霊照会を盛んにし、会員の皆さんを幸せにするためなら、骨身を惜しまずに、何でもやりました。


もう、自分の心臓病のことなんか構っていられません。体の続くかぎり、命の続くかぎり、他人様のために尽くそうと覚悟を決めました。そんな私をいつも支えてくれたものは、
「神様はいつも見守っていて下さる」
という、固い信念でした。神様は、私たちが謙虚に、素直に、迷わずに信じているとき、必ずそれに答えて下さいます。私はそれを、数多くの奇跡の体験で知りました。


私だけではありません。熱心にお祈りをしている会員たちにも、次々に信じられないような奇跡がもたらされました。不治の病から救われた人、事業不振から救われた人、家庭不和から救われた人、暗い性格から救われた人、など枚挙にいとまがないほどです。

タイトルとURLをコピーしました