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心の琴線に触れる 1992年3月8日

  
  1. 誰もがみんな本当の物を持っている   P.1/3
  2. 魂の次元話でお話する         P.2/3
  3. 信じるということ           P.3/3

1.誰もがみんな本当の物を持っている   P.1/3

この間の18日に、講演をということで銀座に招かれましてね、自分の人生観をお話してきました。


この講演は過去2回に渡ってありましてね、もう3回目の講演ですけど。


主催の方は銀座のママなんですよね。いろんな先生をお招きしてるんです。


私も結構いい勉強になるから、やっぱり自分の世界だけに閉じこもっていてはいけないな、いろんな人のお話も聞いて勉強させていただく必要があるなと思うから、そういうところへも行くんですよ。


それで、やはり女同士っていうのは、同じような立場だと、ライバル意識が強いんですね。


その方は、なんかこう、いろんなところでね、私を落とそう落とそうとかかってるのが全部見えるんです。


それで、その方の声掛けで、また講演があったんです。心では、やだなって思ったけど、また落されるかなと思いながら、


まあまあいいやと思ってね、どうしても先生にということでしたけど、言葉ではなんとでも言えますからね。


「先生は世界一の霊能者だと思ってます。だから先生、講演してください」


ま、こういうことまで言って、腹の中は違うのね。いつか引きずり落としてやろうと、いつか私に恥かかしてやろうと、そういう気持ちがあるんですよね。


それが、私はやっぱり、そういっちゃ失礼ですけど、ちょっと皆さんよりは、感が鋭いのよね。わかるんですよ。


最初の講演の時は、朝、スッと来たんですよ。ハア…もしかすると、このままノホホンと行ったら、私はいい恥かくなって、フッときたんですね。


それで、知り合いの先生方に、朝電話したんです。私のファンですよね。


「先生、今日、私の会がこういうところにあるんですけど、行っていただけません?」

そしたら、

「あ、そう、うちには案内来てないけど、先生の言葉がかかったんだから、行ってあげるよ」


それで、その部屋が、もっとも銀座のクラブですから、その人のクラブなんです。三十何人、四十人は入れないんですよ。


そしてお弟子さんを7、8人連れて行きました。それで、いい加減には席ふさがりますよね。そこへもってきて、私が朝、言葉をかけた先生方が来てくれたんですよ。


それでどうやらね、38人ぐらいになって、いっぱいになったんです。ああよかったな、もう、やれやれと思ったんです。


それで、私に講演してくれって言った人のほうは、案内出したのか出してないのか、一人も来てないんですよ。だからね、やっぱり私の思ったとおりだなと思いました。


でも、よかったと思いましたね。私が朝電話かけた先生方がみんな来てくれて、恥かかないで済んで、それをしないで、会員も連れていかなかったら、


鶴田先生の会は誰も集まらないわよ。先生は自分が立派だと思ってるかもしれないけど、誰も先生を認めてなんかないわよ。


こういうふうに持っていきたかったんでしょうね。そんな世の中なんですよ、皆さん。


そしたら次、2年ぐらいたったら、また呼びかけがあるわけですよ。今度は代々木八幡をかりるとか言って。


いつもせいぜい60人ぐらいが入るような会場しか借りてないんですけど、ところが、私を呼びかけた時には、500人ぐらい入るホールを借りてるんです。


だからホントにチョロチョロっと少ししかいないんですよ。それで私はね、お話させていただいたんですけど。


まあ、たとえ一人でも二人でも、私が神様から、現実に真実に教えられてることを、自分の体験したことを、皆さんにお話して、


その方々が少しでも目覚めていただければいいなっていうのが、私の信念だっけ。


人が多いから話すとか、人が少ないから話しづらいとか考える必要ないんだな。


自分の信念をたとえ1人でもいいから、わかるようにお話すればいいんだな。


というふうに自分の心に言ってきかせましてね、それで出ました。


そしたらチョロチョロっと少ないでしょう。やっぱり話を聞く前は、みんな下を向いたり、のったりそったりして、話なんか聞いてませんよね。


それでも私は真剣に、なんとかしてこの考え方をわかっていただこうなと思って、たとえ数人でもいい、とにかくわかっていただきたい。


我々は神の子なんだよ。我々は神様からいただいた魂をいただいてるんだよ。そのためには、どういう考え方を持てばいいか。


そのことを一番前提においてね、自分の何十年間の人生経験のひとコマをお話しました。


そうしましたら、最初は下向いてたり居眠りしてたりしてる人が、みんな目を覚ましてね、私の話をジーッと聞くようになったんです。それでもう、ああ、ありがたいもんだなあと思いました。


そしたら閉会の辞を唱えた方が、

「僕もいろんな会でお話をさせていただくけどね、人間が少ないくらい話づらいことないんだ。まず、間が抜けっちゃって、話がしづらいんだ。

それなのに鶴田先生は、失礼だけど、500人も集まる会場の中に、たった何十人しかいないのに、先生は皆さんの目を心を全部引きつけた。

僕は反省させられました。今までの僕は、こんだけの人数じゃ話づらいなと思いながら話してたから、みんな居眠りしてたり、ソッポ向いたりしてる人が多かったけど、

今日の鶴田先生のお話で、少なくてもね、皆さんの心を引きつけることができるのは、こういうことなのかってことをわからせてもらいました。」

そう言ってくれました。


だから、大勢だから話やすいとか、少ないから話しづらいとかっていうことは、やっぱり自我の世界なの。要するに、肉眼で見える世界の心の発露なんです。


そうじゃなくてね、少なかろうが多かろうが、本当に人間とは何であるかということの元からお話して、


何人でもいい、たとえ1人でもいい、真剣に相手にわかってもらおうという気持ちで話をすれば、ソッポ向いた人間もみんな向いてくるんですよ。


何故かっていうとね、誰しもホントの物、持ってるからなんです。


本当の物を持ってるから、本当の話を聞いた時には、あれっと思って、目を、心を、向けてくるわけですよ。


皆さんは本当の物持ってることを見失ってるんですよ。肉眼で見える世界にとらわれてね、本当の物を、実は見失ってるんです。見失ってるけど奥の方にあるんです。


本当の物あるんですよ。あるんだけど見失って奥のほうにあるんです。


要するに真理ですね、奥のほうにあるから、いつになっても自分たちが幸せになれない。


それで、皆さんがホントの物持ってるから、あれっと思って真実の話には耳を傾けるから
人数が少なかろうが多かろうが、いる人間が真剣にね、自分の魂って物に気がついて、


その魂の復活を求める己になれれば、それが私の使命なんだと、いう考え方で私はお話させていただいてます。


だから、皆さんがいっせいにこっちを見ていただいたんだろうと思うんです。もう、ホントに、うれしかったです。

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