2.御祈願の祭事 P.2/2
前世や先祖の悪い想念を消していくというのは、この物質の世界において人間が、前世で、またご先祖様が、
自分の肉体というものを少しでも喜ばせるために、要するに満足させるために、人を偽っても自分の幸せを考える、人を蹴落としてでも自分が偉くなりたいとか、
いろいろと人の心を傷つけてしまって、ズーッと過去から今日に至るまで、そういう心で歩んできたわけです。
肉体人間を通しての自分の喜びを求めるというのは、本当の姿勢ではありません。
だけど人間というのは、そういうふうに3次元の世界で、どうしてもその肉体にとらわれる心というものがあります。
3次元は修行の道場といつも申し上げてますけど、この肉体があるゆえに、いろいろ物質を求めるわけです。
でもその肉体の中に、神様からいただいた魂は、奥の方に押しやられてますけど、かすかにあります。人間すべての方にあります。
ですから、人間は死ぬときに走馬灯のように自分の何十年の過去の、いろいろおかした罪、
ああしとけばよかったな、こうしとけばよかったな、あの人に随分迷惑かけたな、あの人にお礼も言わなかったな、
そういう自分の反省の境地、そういった心が死ぬときに瞬間のうちに、走馬灯のようにひらめきます。
それは、神様からいただいている魂が人間の本体だから、肉体から離れるときに、いろんな悔いが走馬灯のようにひらめくのは当たり前なんです。
そして、あぁ3次元の世界で私はこういう悪いことしていた、
あの人を泣かしていた、
あの人を苦しめていた、
あの人に感謝が足りなかったと、
いろいろと霊界からその悔いの想念を送ることになるわけです。その悔いの想念が、皆さんにいろんな現象で出ているんです。
子供が非行少年になる。病気になる。貧乏になる。人から年中恨まれる。いろいろありますけど、ホントに毎日生きることがとても辛い現象に追い込まれる。
というのは、過去世の悪い想念を引きずっているからなんです。祈願はその悪い想念を断ち切っていく作業です。
悪い想念を消さないと、物質世界の肉体人間の自分が、いつになっても幸せ感というものが持てないんです。
照子先生のお話から引用してご紹介しています