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心と心の触れあいが大切 1992年12月26日

  
  1. 自我にならないことの難しさ      P.1/3
  2. 悩みの虜のなったら …… 
    駆け引きではなく心の世界で      P.2/3
  3. 生活は魂の次元について回る      P.3/3

2.悩みの虜になったら……駆け引きではなく心の世界で      P.2/3

翌日、高田さんと明美さんがお供で、ある先生を忍ぶ会に行ったんです。この方はもう亡くなって百日経ってるんです。


この方はずいぶん長く同じ新聞のことをやっていて、一つも私の記事を載せてない新聞20枚ぐらい送ってくるんですよね。


それで会うと、先生この間新聞送ったからお金くださいって、こう言うんですよ。


あなた、私の記事なんか載ってないじゃない。ってこう言うと、今度載せますからお金くださいって。


載ってないものを20枚も30枚も送られたって会員さんに配りようがないと、そういうものを送ってお金ちょうだいっていうのは、ちょっと失礼じゃないのと、私は言ったの。


そしたら、そんなこと言わないでこっちは貧乏人なんだからさ。先生、貧乏人を助けるつもりでさ。なんてこういうこと言う。


貧乏人って言葉をおとりに使ってそういうことを言う。
だから私、この人あんまり好きじゃない。まあ、お花はあげました。


ちょうど忙しかったしお通夜も行かないし、それこそ告別式も行きません。だから忍ぶ会っていう最後なので、そういう意味で私は行きました。


そうしましたらね、そういう日だったから、また明美さんが気を使い過ぎちゃってね。別に私が見てもそんなにバカに赤くないんですよ。


上に白い物を着てるんですから何でもないのにね、私からゆずり受けたネックレスも取っちゃってハンドバックに入れちゃって、それでいよいよ、立食なんですけど食事を食べたの。


それで終わってから高田さんが、先生大変なんですよ。明美さんのバックがないってこうですよ。バックがなくなっちゃったんですよ。


あれは麹町会館でしたね。明美さん取らなくたっていいじゃない。あなた、ひとつもおかしくないじゃないの。って言ったんだけど、もう取らせられちゃったんだね、あれはきっと。


結局、私からゆずり受けたネックレスもハンドバックに入れて、それで、昨日先生に横浜支部で注意いただいたので、そのお墓のことでの、何かお祈りか御礼だかをするつもりで、そのお金を入れておいたって。だからそれも全部なくなっちゃったのよ。取られちゃったの。


そうすると私からゆずり受けたね、ネックレスまで取られちゃった。どう考えますか? 怖いですよ。はっきり言ってね。


そしたら、実は先生のお話伺ってから、その金の鎖をいただこうと思いまして、10万入れてあったって、こう言うんですよ。


だからやっぱり人間ってのはね、五つの心の最初に素直って言葉が出てくるでしょう。
だったらそれ横浜支部の時、最初に先生がそういう事おっしゃるなら何かあるんだなと、いうふうになぜ考えられないものかなと、すぐ取引に考えちゃうのね。


だから取引に考えないでもらいたいですよ私の言葉は。あくまでも何かあるんだなというふうに考えてもらいたいんです。


結局結果において、そのハンドバック取られちゃったら、前に買い求めた自分でもすごく気に入ってるステキなネックレス、それまで外してハンドバック入れたっていうんだから、それまで取られちゃったわけですよね。


そしたらそこのチーフが来て、どうしますか、警察に訴えますかと。そうすると、あなたの関係者が、たとえば私も山川さん、高田さん、みんな警察に行って調書取られますよと。


冗談じゃないと、よその会に行ってね、盗まれたからって調書取られたってことになったら、神様に傷つきますからね、それはちょっとやめてくださいと。


だから物事は考えようだって言ったの。私もかつてね、銀座でもってハンドバックを取られたことあるの。


このスカートくださいと言って、ちょっと見たらもうないの。もう1秒もないんですよ。あれ、ここに置いたハンドバックがない。みんな知らんぷりしてるんですよ、そこの店は。


あなた方ね、お宅でハンドバックをなくした人がこんな騒ぎしてるのに、よく知らんぷりしてられたもんだね。って言ったら、


いえ、あの、私たちに預けていただければ責任持ってお預かりしますけど、お客様は預けなかったからと、こういう言い草ですよ。


冗談じゃないやと思ってね。そしたらそこに主婦みたいな女性が来てね、店員が、この人がハンドバック取られちゃったらしいんです。って言ったら、


じゃあそこに築地の交番があるから、そこへ行きましょう。って言う。


だから行くんじゃなくて交番のおまわりさん、ここへ呼んでくださいって、私が言ったんですよ。


そしたらやっぱりお店のてまえあるんでしょうね。みんな欲なのね。それで私しょうがないから、その築地の交番まで行きました。


その時はダイヤの指輪とイヤリングとお金も多めに入っていて、他にもいろんなチケットが入ってたんです。


それで、調書を書いてくださいって言うから、そういうことを書いたんです。

そしたら、
「奥さん手が震えないんですか」ってこう言うから、

「震えなくちゃだめなんですか」って言ったら、

「いやそういうわけじゃない。これだけの物を取られて震えない方がどうかしてますよ。大体ね、何書いていいかわかんなくなっちゃいますよ。ボーっとしちゃってね。それを奥さん平気で悠々と自分の住所まで書いて手も震えない。よくそれだけのことできましたね」って言うから、


物事は考えようですよ。たとえば銀座へ出て、ちょっとしたきっかけから車に跳ねられてあの世へ行っちゃったら終わりでしょ。


ところがこうやってね、命のある限り、物ってものはいくらでもこれから作ればある。


だけど命は、物質的な命ですよ私が言うのは。魂の命じゃありませんよ。もう亡くなったら取り戻せませんよねって言ったの。


それから考えたらね、こんな物取られるのはお安いもんじゃないですかって言ったら、


ああそうですかって、おまわりさんがすったまげたような顔してましたけどね。物事は考えようなんですねえ。なんて言って見てるの。

実はなぜ私がこういう話をするのかというとね、人間ってたぶん今現実に大きな悩みがあると、その悩みばっかりで虜になっちゃうんですよね。それで苦しむ。


だからその悩み以上の悩みを考えること。そうすると案外これ、楽に受けとめられる。


それを明美さんに教えてあげたんですよ私は。たとえばさ、霊示に新しい石塔が出たんだし、命取られるなと思ったら、ハンドバック取られるぐらい、たやすいもんじゃないの。


ね、そのくらいに考えなさいって言ったの。取られちゃったものは出てこないんだから。


出てこないものを、困っちゃった、困っちゃったって言ってみたって始まんないでしょって言ったの。


だから私の考えでは、いつもそういう時にはそれ以上の悩みを考えるんですよ。大難が小難でよかったなと、こう考えるの。それ、皆さんにいつも教えますよね。


そうすると案外ね、どんな状態でも楽に受け止められるんです。そういう人生観ってものを、やはり身につけることがとても必要だと思うんですよ。


そうやって明美さんに教えてあげました。そしたらさっき明美さんが、先生昨日ありがとうございました。おかげさまで夕べぐっすり眠れましたって、答えが返ってきたの。


だから、よかったねえって言ったの。そうでしょう。あなた、なくなっちゃったものを悔やんでグチャグチャ考えて、夜も寝ないで病気になったら、なお困るしね。


それだったらね、悩まないでぐっすり寝ちゃって、それでまた次を求めればいいじゃない。次の日あるんだから。


ないんなら、これで地球上終わりっていうんなら、そこにもあるけど、次の日があるんですからね。自分でまた次の日を築けばいいじゃない。


そういうふうに私が言ったもんだから、おかげさまで夕べは全然悩まないで眠れましたって言ってくれました。


だから絶対今現在の悩みの虜になっちゃだめ。ますます自分が落ちていきますよ。自分の悩みの虜にならないで、それ以上の悩みを考えて、それから考えたら楽なもんだと、こういう考え方しなくちゃ。


そうすると案外ね、今現在の困ったことは、あまり困ったことに受け止められなくなる。そうすると非常に冷静に物事を受けとめられるんです。


そうなると正しい判断ができるようになってくるんですよ。正しく判断できるようになると、これは必ずいい方向に進むに決まってるんですよ。


これに限ったことじゃないですよ。皆さんだって、たぶんね、そういう時にはショックでしょうよ。


私がハンドバック取られた時も瞬間ショックでしたから。でも次の瞬間ね、ああ車に跳ねられて命亡くなった気になりゃ、なんてことはないわ。


品物なんてね、これ作ればあるんだしっていうふうに考え方をクルッと切り替えたんですよ。そしたらすごく楽になったんですね。


それで欲しい洋服があったんだけど、お金取られちゃったから買えなかったの。で、日を改めてまた買いに行きました。それだけゆとりができるんですよ。


大西さんと須田さんがお供してくれたんだけど、えっ先生、置き引きにあった店に買いに行くんですかって、すったまげてましたよ。


だって私、置き引きにあった店っていうんじゃなくて、あの洋服が気に入ったのよと。だからあれが欲しいから買いに行くんだって言ったの。


置き引きにあった店なんか買いに行けないよっていうんじゃないの。それは二の次。あの洋服が欲しいから買いに行くんだと。ここのところなの皆さん。


そういう考え方を持てるようになるとね、自分の視野がものすごく広くなる。


だから自分ってものを作るには、やっぱり絶えずね、自分の今現在の状況が落ち込まない方向に物事を考えることを身につけるってことが、とても大事なことだと思います。これも修行ですよね。


生きた経験で言わせていただくんですよ。だけどちゃんとつながってるでしょう。新しい石塔が見えた。新しい石塔っていうのは人が死ぬってことですよね。


それから考えたらね、ハンドバック取られたからって、人が亡くなるよりは楽じゃないですか。


それと同時にね、私がそれを見せた時に、もっと素直に受け止めればいいのよ。


その時、話をしたら、石塔が見えた。だからこういう事が起きるんだから、私がこれを今あなたに見せたのは、これ光なのよね。


あなたのところパワーが足らないから補給しなくちゃいけないってことなんだけれども。


じゃ、買えばいいんですかって言うんじゃ、三次元の手合いになっちゃうんだよって言ってね。


だから、じゃあどうしたらいいでしょうと素直に質問して、じゃあその石塔が起きないように新しい仏ができないように、そういうふうにお祈りするなり、また霊感でいろいろな方法がありますよね。


で、その方向で進めていって、それであなたが感謝心で、そういうものを譲っていただいてもよろしいですかと。


そしたらそれに対して私がサッとね、あんた光が必要だからこれあげるよって、あげられるんですよ。その方がとっても気持ちがいいんですよね。


この間、まだ直ちゃん来てないけど、直ちゃん結婚式だったでしょう。あの方がね、私を女性の方のメインにしてくれたのね。男性の方はご主人様の会社の社長さんなの。


そしたら、私の話がすごく受けたらしいんです。向こうの男性側の方にもね。そして30万をね、お包みをして持ってきてたらしいんですよ。


それで、あなた、何でこんなにたくさん持ってくるのよ。あなただって、これから所帯があるのに、こんなにお包みしちゃったら大変じゃないって、こう言ったんですよ。


でも私の気持ちですから、先生受け取ってください。それどころか実は先生、私は30万と思ったんですけど、あと10万足しなさいって、主人が言ったんだって。


おまえ30万じゃね、そこへあと10万足せば先生の好きな大事な「4」ていう数字になるじゃないか。だから僕が10万足してやるから、40万先生にあげなさいって、こう言ったんだそうです。


ご主人っていうのはね、結婚式のとき会ったきりですよ。そのご主人がそういうことをおっしゃったの。私はうれしかったですね。


ああ、じゃあ私の話してることが、あのご主人様には通じたんだなと思ってね。私の人間性をわかってくださったんだなと思って、とってもうれしかったんですよ。


それでね、直ちゃん、この指輪、あなたにお祝いにあげるから。


ええ、これを!って言うから、


いいじゃない、これあげるから、ただしだんなさんが10万足してくれたことを、私がとっても喜んだってこと、一言いいなさいよって言って、それで時価でも50万する指輪だったらしいですよ。それを私、直ちゃんにあげました。


そしたら、これ私の宝物だって、皆さんに見せたらしいけどね。人間って思えば思われるってことがあるのよね。


何でも打算でいっちゃだめ。やっぱしお互いに思いあっていくことが大事だと思うんですよね。


私に対する、その、教える立場の人間に、買うとか買わないとかってことじゃなくてね、今少し愛情で私はお互いの取り交わしがしたいんですよね。


そういうわけで、まあこれもいい体験の話だから皆さんの前でお話させていただきました。

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